3日目、イタリア国境にある湖Gruenseeにも足を伸ばしてみました。

この流れ込みに定位していたグレイリング、39cm。この一匹を取るために何度フライを結び換え、どれだけの時間を浪費したことか。そしていざ掛けてみれば何とも拍子抜けなファイト。僕がこの魚の魅力を理解できるまでにはまだまだ円熟を要しそうです。



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一方、Weidenburgの集落から上半分では落ち込みと手頃なプールが交錯する、山岳渓流の釣りを楽しむことができます。水温は7cと低いものの、この川の魚達にとっては問題ない様子。大きめのカディス、セッジ、またテレストリアルによく反応してくれました。

あえて難点を挙げるなら、ニジが主であったこと。40cm程の良型も混じり緊張感あるファイトを楽しませてくれましたが、やはりこんな秘めやかな谷では欧州ネイティブのブラウンにお相手願いたいもの。
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この区間の主なターゲットはAesche、グレイリング。欧州では清流のシンボルとして親しまれ、フライマンの中には鱒よりもグレイリングに情熱を燃やす人もいるほどです。針がかりしてからのファイトは特筆に値しません。この魚の魅力は、水中で妖しく輝く大きなヒレと、予測のつかない性格にあるようです。

完璧なドリフトを嫌うこともあればドラグの掛かったフライに平気で出たり、不自然なアトラクターに一発でライズすることもあれば、極小ミッジをも正確に見極めたり。セレクティブな個体を仕留めるには技と忍耐の総動員を強いられることも、案外そうでないことも。魚に翻弄されることを釣りの愉しみとするか否か、そこがこの魚の評価の分かれ道となりそうです。
この宿は、村を貫流する大きな川、Gailflussとその支流の数々、総延長33kmもの漁区を管理しています。となると、初訪問者としては戸惑ってしまうもの。そこで宿には非常勤のFischerei-meister、Karlがおり、ゲストはまず初日、このおじさんの案内で一通りポイントを案内してもらえる仕組み。カールおじさんの、もはやドイツ語とは思えない強烈な訛りと情熱に満ちた説明を聞いていると、目の前を流れる川に益々異国ロマン(?)が感じられてくるから不思議です。

僕らが訪問した折は、メインの川であるGailが増水によって釣りにくい状況であったため、支流のAssnitzbachを釣ってみることにしました。
農道が二分する川の下半分は穏やかな流れと平瀬が交互に現れる里川的な渓相。午前中は、太陽を瀬に順光で釣りができるというカールの勧めに従い、まずはここから始めることに。
May ’04 

オーストリアへ通い始めて3年目。土地鑑はついてきたものの、足を向けたことのない、気になる地域はまだ幾つも残っています。仕事では何度か出かけたことのある、南部、Kaernten地方もそのひとつ。今回はやや長い道のりを覚悟の上で、この州そのまた南西端、イタリア国境に位置するKoetschachの村を訪ねてみました。