水温は30℃前後。水に入って暖かく、風に吹かれても心地よく。厳寒期のモスクワを抜け出して南国に遊ぶ時間は、釣果にかかわらず甘美なものです。

いいじゃないのMaldive、悪くないぞDhiffushi!て、なんか妙に鷹揚とした5才児やな・・・


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いよいよフライロッドを持ち出して、それらしい獲物と綱引きしてみたいところ。上述、南西の砂州で索敵開始です。

宿のマネ−ジャ−Hassanによると、実際この浜ではBonefishが釣れた実績があるのだそう。しかしその群れは突然現れ、また突然去るのが常で、安定した魚影は望めないとの話です。




そしてこの圧倒的な透明度。流入河川がなく、珊瑚の崩れた砂礫質の浜が成すモルディブの海は、少々風で掻きまわされようと濁ることがありません。
東の港。7cmのポッパ−を投げるとコバルトブル−の閃光。40cmほどのBluefin、カスミアジがアタックしてきました。
ただしここは戒律厳しいイスラム教の国。残念ながらあんなことやこんなことはできません。

それはともかく、ビ−ル無しで一週間ってのは如何なものか。いかんいかん、考えんことにしよう・・・
この日見つけたのはトリガ−フィッシュ二匹、しかし喰わすことはできず。あとはボラのような魚群と、根魚や小型のハギのみ。ま、そんな簡単にいくもんじゃないですね自力開拓。
南端、適度な沈み根のある浜ではクィ−ンフィッシュも。浜からバスロッド一本でそれなりのゲ−ムが楽しめるとは、モルディブ、いいところじゃないですか!
ひとしきり水遊びしたあとは、Dhiffushi島を散歩。僕ら観光客が騒ぐ水辺とは対照的に、集落の中は静かな、素朴を得に描いたような世界。砂浜の延長のような道、やっつけ仕事感ムンムンの家屋、椰子の木陰でハンモックに昼寝する土地の人。見事なまでにダラ−ンとした空気が南国らしくて素敵です。
宿に荷物をおろせば、何はともあれ早速ビ−チへ。といっても最寄りの浜までは僅か30m。庭に出るような感覚で海に遊べるのはモルディブでは普通の贅沢です。
南北に1q足らず。幅200mほどしかないこの島。のんびり歩いても端から端まで20分。ま、これでもモルディブの島としては大きい方なんですが。

東側にある港がこの島の玄関。僕らの泊まった宿は北東の浜にあります。島の南西端には砂州が張り出し、かなり沖までウェ−ディングできそうな気配。まずはスピニングロッドを持って島を一周してみることにしました。
1,200もの島から成るモルディブ。しかし今回は僕らにとって初めての訪問。無理な遠出はせず、首都Maleから近距離、北マ−レ環礁の島二つを巡る旅程としました。

Maleの空港では宿の案内人がお出迎え、目の前の桟橋からSpeedboatに乗ると、この島Dhiffushiまでは1時間半。後半では二つ目の島、Huraaへ、そして旅の終わりにMaleへと移動しましたが、宿のスタッフは心得たもの。船の手配、港への送迎も、スム−ズに連携対応してもらえました。

空港からの移動もスム−ズに、まずは旅行前半、四泊お世話になる宿、Happy Life Maldivesに到着です。

シンプルですが新しく清潔。食事込み、僕ら三人家族で一泊$150はリ−ズナブル。
太陽を見ることなく、外を歩くこともないモスクワの冬。クリスマス、年越しというお楽しみ行事を終えてしまうと、ひきこもりライフの自責の念がジワジワと僕を追い詰めます。

『どっか行かねば!なんか釣らねば!』

常夏の国、モルティブ。ロシアが厳冬期を迎える二月は好都合にもモルディブの乾期。燦々と降る太陽、飛行機から見る海の青さよ!
Fishy Trips
第一回釣行 - 1