毛色の違う、おかしな釣りもやってみました。アフリカ北部を原産地とする外来魚、ティラピアです。食用に移入されたものが都市河川、というか用水路のようなところで繁殖したもの。

この歳になっていまさら用水路でもあるまい、と思いつつ、いや、なかなかこれが面白いんです。サイトで喰わせる、見て合わせる。ここだけの話、結構引きます(笑)
ルア−マンのNKJM師を説き伏せ、強引にフライを振らせてみました。なにぶん徹底した練習嫌いゆえ、飛距離足らず。もとよりセンスはあるので、なんと、ヒットを得るまでに至ったのは快挙ですが、惜しくもキャッチはならず。

ともかく未知に挑む行為にこそ価値があるということに、気づいてくれただろうかこの筋金入りの怠け者は!
新たな試みとして、小型ビデオカメラで釣りの様子を動画記録してみました。一連のプロセスをコチラからご覧いただけます。
その他の釣り

瀬戸内の青物、タイ、タチオウ狙いの船釣り。また毎年恒例、土佐湾のシイラ釣りにもでかけました。結果は出せなかったものの、玄界灘のマグロ釣りにも挑戦し、また新たな目標が見えてきた一年でした。『四季の船釣り』の項をご覧ください。



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中国山地に住む岩魚の一種、ゴギ。
この美しい魚に会えるのは夏の喜び。
動画もご覧頂けます。
苦労しながらの一枚。澄んだ空には秋の気配。

通常この季節、鮎が落ちてくるにつれてチヌの魚食性は高まり、大型がルア−で狙えるようになります。しかしこの年は9月末から10月の落ち鮎盛期に雨が降らず、ルア−釣りは空振りの連続。

シ−バスの項で触れたように、落ち鮎パタ−ンが機能したのは11月に入ってからの冷たい雨。冷水を好むシ−バスには間に合ったものの、温水を好むチヌは捕食行動をとらず、そのままシ−ズンオフを迎えてしまいました。夏の青藻、秋の少雨、二つの悪条件に悩まされた今シ−ズンでした。
淡水の釣り総括

今年の淡水の釣りは、4月末に岡山のダム湖でサツキマス、5月に四国吉野川とその支流、穴吹川上流でのアマゴ、7月ホ−ムグラウンド芸北の源流、そして盛夏山口のダム湖でのブラックバス狙い、ト−タルで10日たらずの釣行に限られました。

ここ数年頻度が落ちている渓流の釣りですが、峻烈な水に触れ、渓に遊ぶ時間はやはり格別。日本の美を再認識できる時間です。
盛夏はサイズが落ちる傾向にありますが、
これは45cmのしっかりした一枚でした。
お盆も明けて8月末、暦はそろそろ秋。しかしフィ−ルドの青藻は頑固に残り、釣りづらい状況は相変わらず。シ−ズン通して青藻に悩まされた2015年でした。
ひとつ気がかりだったのは青藻の多さ。春は青藻が生育する季節ではありますが、過去以上に広範囲に繁茂している印象がありました。チビは藻の中に入って楽しく遊んでいたようですが、釣りにとって、特にサイティングには厄介。ゲ−ムは藻が生えていない明るい砂地だけに限定されてしまいます。
6月、水温が上がると青藻の根は腐り、梅雨の増水で押し流されてゆきます。例年はその結果、一掃されて盛夏を迎えます。しかし2015年に関しては青藻が執拗に残り、むしろ拡大してゆく印象を受けました。

チヌにとっては悪い話ではない模様。潮が上げてくるとチヌは好んで青藻の中に入り、中に住む甲殻類を食べているように見受けられました。一方我々にしてみると青藻の絨毯は視認を難しくし、フライに藻が絡むため、厄介です。砂地に意識集中してチャンスを待った48cm、苦労させられました。
8月、真夏の光、気温は35度、水温30度。茹で上がりそうですが、チヌも子供もまったく元気なものです。家族釣行では僕は主に子守担当。奥様がヒットさせた時だけネット持って駆けつける段取りです。
チビの情操教育?とフィ−ルド観察を兼ねて、潮干狩り。アサリの他に殻の薄い二枚貝、ゴカイ、やや深く掘るとマテ貝も。

せっせと潮干狩りをしていると、背後の波打ち際に夥しい数のチヌがひしめきあっているのが見えます。ポッパ−を投げてみると着水音で逃げ惑いますが、稀に関心を持って近づいてくる個体も。丁寧に誘ってやると、見事に喰ってきました!
ひとつ面白い気づきは、砂地に住む小さなシャコの存在。体調2〜3cm程と小さく体色も砂地に近いため、普段Wadingしている時に気づくことはなかったのですが、チビの砂遊びに付き合っているうち、そこかしこに、かなりの数が生息している事がわかりました。これもチヌの食事の一部を成しているのでしょう。
GW連休が明けるとノッコミの魚影はさらに濃くなり、好天に恵まれた午後には水温も20度近くまで上昇、活性も申し分ありません。相手が相手だけに入れ食いとは決していきませんが、良い日には4枚をキャッチ、痛快な釣りを楽しむことができました。
チヌゲ−ム総括

四年目のチヌ。多くの発見と学びを踏まえ開幕を迎えた今シ−ズン。また昨年には僕ら以外にこのチヌを釣るフライマン、東京のHさんに遭遇し、お互いの知識を交換させて頂くこともできました。

シ−ズン開幕を待ちわびる気持ちは東京のHさんも同様、3月には早くも開幕戦、好天に恵まれ初物を手にされたとの速報。まだ低い水温に二の足を踏んでいた僕ですが、今年は昨年より二週間早く、4月上旬のフィ−ルドへ出向きました。季節の巡りが早いのか、Hさんのお話し通りフラットには既に魚影も多く、僕も嬉しい一枚目をキャッチ!

'15 Journal