一年越しの稚鮎パタ、狙い通りの初白星は奥様に。
暖かな春の陽射しの下での釣りは、夜の釣りとはうって変わって断然健康的。これもまた楽し。
港湾の灯下は定石ポイントですが、メバル狙いの釣り人が日暮れ前から陣取っていることが多く、ルア−を投げられる雰囲気でないことが多々。真夜中、日付が変わり釣り人が去ったあとの波止場で、静かにルア−を引くのが激戦区でのお作法とも言えます。
居つきの個体は神経質。姿を見せてもなかなか口を使ってくれませんが、それだけにゲ−ム性は高く、一本を獲る満足感は大きいのも確かです。
四月下旬、まとまった雨に桜もすっかり散り果てた川で、70upを含む数釣りを楽しませてもらいました。
それ以降はすっかり雨が降らず、稚鮎パタのチャンスは無し。6月、やっと降った雨後に50〜60pクラスをキャッチして、2023年のシ−バスゲ−ムは終了を迎えました。秋の陣を含むフル参戦は、また数年後、帰国しての楽しみに!
この時期の海はまだ冷たく澄んでおり、餌も多くありません。シ−バスはあまり動かずストラクチャ−に居つく待ち伏せ方。獲物が吹き寄せられてきた時だけここぞと一気に捕食に動くのでしょう。そのタイミングを読むのが地味に難しいのですが・・・(-_-;)
良型といっても25p前後(今春の最大は27p)というカワイイ対象魚、しなやかなフライロッドで受けとめてやるのが釣り味としても一番。
スピニングとジグヘッドなら岸からでも楽しめる気楽な釣り。わざわざカヤックで漕ぎつけるフライマンの労力をどう評価するかは、正直微妙なところではありますが(^▽^;)
- チヌゲ−ム総括
市内河川では、シラスやアミがベイトのいわゆるマイクロベイトパタ−ン。フライで良型のメバルが狙って釣れる春限定のチャンスです。
そんな状況でのシ−バスは外道の扱いですが、ハマると30p前後の小型が際限なく釣れ続き、お手上げな夜も。(シ−バスが騒ぐとメバルは浮いてきません)
時折混じる60cmクラスにはメバル用の細糸をかばいながら、スリリングなやりとりを強いられます。
メバルゲ−ム総括
今年で三年目を迎えた春メバル。アミやシラスが餌となる、いわゆるマイクロベイトパタ−ンです。
この釣りの鍵となるのは、緩やかな上げ潮。潮流が速い時間帯はシ−バスの活性は高いものの、遊泳力に乏しいメバルはあまり喰ってきません。そんな時は橋脚の起こす流れのヨレを狙う、ルア−の場合なら底層に沈めて流すことでヒットを誘うことができます。
また、ベイトが小さく視認しにくいためか、捕食行動は暗部よりも明部に集中しがち。ポイント至近ににじり寄ってカヤックを停めれば、フライの短射程でも十分、むしろルア−より効率的に釣ることも可能です。
桜が満開になる頃、川を遡ってくる鮎の稚魚。前年2022年は全くというほど姿を見れず心配したのですが、今年はまずまずの遡上量に一安心。それを追ってきているであろうシ−バスを狙います。
この季節にはままあることですが、僕にとっては初、浜からキャスティングでの真鯛、55p。
緩いドラグでやりとりするタイラバとは異なり、締めたドラグでしっかりトルクを受けとめての駆け引き。鯛の強さを体感させてもらいました。
シ−バスゲ−ム総括
早春、仔イカやシラスが寄せてくる海岸の灯りまわりでは、越冬を終えて食欲回復したシ-バスを釣ることができます。風向きや潮回りに左右されボウズに終わることも多いゲ−ムですが、今年は日和に恵まれ、80up
を含むエキサイティングな釣りを楽しめました。
春、市内河川のメバル狙い、海のシ−バスとも、好調な出だしを切ることができました。5月後半から7月にかけては赴任準備の出張が連続したのですが、合間をぬって干潟のサイトチヌゲ−ムに鋭意精進。8月頭には家族も含めて本赴任、出国となったため、実質半期で終えた2023年。釣行回数は前年の半分、35回に留まりました。
ロシア駐在から戻って丸三年、広島に腰を据えた釣りを楽しんできた僕らに、2023年、再度海外駐在の転機が。夏から始まるカナダ暮らしを前に残された時間、チヌ、シ−バス、いつもの釣りに、いつも以上の感謝と愛惜の念をもって取り組みました。大袈裟に聞こえるでしょうが、いやま、ホントです。
'23 Journal