帰宅したら、記録をJGFAの協会サイトに登録します。タグ番号、又長とともに魚種、釣った地域、日時といった情報を書き加え送信すれば、登録は完了。その魚が再び釣られることがあれば、協会Webを通じて照合ができます。

釣った魚にタグが付いていた、この場合の報告は会員でなくとも参加できます。タグ番号と魚の長さ再捕報告のペ−ジから登録します。その魚が前回いつ、誰によって、どこで釣られたものかを確認できるようになります。

無事にタグ打ちを終えたら、魚の体長を測定します。ここでいう長さは口から尾の先端までの『全長』ではなく、尾鰭の切れ込んだ部分までの『又長』です。魚の長さをより正確に記録するための配慮です。

タグ番号と、魚の又長を記録したら、水辺での作業は完了。魚の回復を確認し、リリ−スします。
T&R活動の知識と経験を得るにつれ、改めて痛感するのは、魚という生命資源の尊さです。幼魚のうちは個体数多く、成長の早い魚種もあるものの、繁殖能力を備えた成魚、そして我々アングラ−の心を揺さぶる老成魚は極めて数が少なく、成長速度も遅いのです。

身近な例としてスズキを挙げると、幼魚のうちは一年で10cm程の速いぺ−スで成長し、6-7年で60cm程に成熟します。しかしその後成長のペ−スは鈍り、80cmを超えるには10年以上もの時間を要します。我々釣り人ならばこそ知る水中の神秘。水辺に興味を持たない人々への語り部となりたいものです。

手にしたランカ−、その魚は10年以上もの時間、数々のドラマを生き抜いてきた魚であると思うと、畏怖の念に打たれないでしょうか?或いは今日釣れたあどけない幼魚が大きく育ち、10年先に再会できたならどんなに素晴らしいことでしょう!T&Rはそんな釣り人達の思いを結び、広めてゆく活動です。



- Back




 



活動に参加するにはまず、JGFAの会員になることが必要です。最も安価な『サポ−ト会員』の場合、会費1,000円で一年間の権利を得て、協会からタグを頂戴します。サポ−ト会員の場合は有料(25本2000円)、正会員以上は無料配布が受けられます。

正会員として加入するとタグの無料配布に加え、年次会報、『YearBook』を頂くことができます。タグを打たれた魚が再捕された統計など、興味深い内容が満載です。一部は協会のHPにも再捕ニュ−スとして随時掲載され、閲覧が可能です。

魚種によって、タグの打ち易さは異なります。タイやチヌのように鱗が硬い魚は針を鱗の隙間に差しこむように打つ必要があります。体自体に張りが強く、いったんキャッチされるとジタバタ暴れないので、作業はむしろ簡単です。

シ−バスやトラウトはウロコが柔らかくヌルが強く、作業には注意と慣れが必要です。皮膚が柔らかいので針は簡単に入りますが、魚体になるべく負荷をかけないよう、体の芯を避け、浅い角度で背びれの下をかすめ体側逆側へタグを抜くよう、注意する必要があります。
次に、タグを魚に打ち込むためのガンを入手する必要があります。協会から購入することも可能ですし、『タグガン』と検索すれば汎用品を安価に購入することもできます。上の写真にポインタ−を当てると、ガンの写真をご覧頂けます。

タグは20数本が束になっており、ガンによっては自動的に切り離しながら連続して打てるものもあるようですが、廉価なガンの場合は事前にタグをハサミで切り分けてセットしてやる必要があります。これで準備は完了です。

釣った魚を極力元気にリリ−スするのは当然です。ガンは弾込めを済ませておき、極力迅速に作業をします。背びれの付け根を貫通させて打つとタグが外れにくく、魚体への負担も最小で済みます。
このサイトをご覧下さる方の多くが日々C&Rを実践されていることと思います。魚の大小に拘わらず、思い出に残る時間を作ってくれた相手を水に返し、元気に泳ぎ去る姿を見送ることは充実を感じる瞬間です。

そうしてリリ−スした魚達が生き続け、その後どのように成長してゆくのか?季節変化のなかでどのように移動するのか、知りたいとは思われませんか?それを実践する一つの方法が、Tag&Releaseです。

プラスチック製の小さな標識‘タグ’を魚の体に打ち、その後の行動や成長を観測する手法は世界中で広く行われています。日本での活動は、ジャパンゲ−ムフィッシング協会、JGFAが管理運営しており、その活動詳細は公式HPに閲覧できます。
Tag & Release