方向次第で多彩な表情を見せる大山。これは鍵掛峠からブナ林越しに眺める、荒々しい南壁。
三朝温泉に一泊した翌朝は、かねてより一度行ってみたかった三徳山三佛寺へ。
西暦706年、役行者(えんのぎょうじゃ)の開山と伝えられる天台宗修行の地。丁度今年は1300年目の大節を迎えます。遠大な歴史、大変な遺産がひっそりと佇んでいるのが、日本という国の奥深さです。
この山の頂からは日本三景のひとつ、
天の橋立を眺めることができます。
その餘部鉄橋も老朽化し、安全対策のため2007年春にも架け替え工事が竣工します。この夏の午後もたくさんの鉄道ファンが別れを惜しんでいました。
僕は昔からお地蔵さんが大好きです。朽ちて欠け、苔むしておぼろ、そしてなお人々から愛されるお地蔵さん、お元気で。
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その足で中国山地の雄、標高1,709m、大山(だいせん)へ。
高原の涼やかな空気や、ブナの大木群もさることながら、それらにもまして僕の心を激しく揺さぶったのはこちらの驚愕レトロ看板!君と一緒なら、僕も行けそうな気がする!
情緒溢れる日本海沿いの道。
道端の電柱にも烏賊がスズナリ。
心頭滅却すれば、ということで若狭湾を眼下に望む名勝、成相寺へお参りに。
気温の差は勿論ですが、このような史跡を訪ねると本州と北海道の違いを改めて感じます。上写真は左甚五郎作、‘真向の龍’。
舞鶴には夜の到着。
そして一夜明けると、世界は夏真っ盛り。
逃げ場のない暑さです!

'06 夏の北海道 - 帰り道編
そのまま日本海側を西へしばらく、餘部鉄橋を見にいきました。
1986年の列車の落下事故でよく知られますが実は1912年の完成以来今日まで100年近くも元気に活躍してきた、日本の鉄道風景を代表する名橋です。
険しい修験道を鎖や木の根につかまりながら登ります。汗だくになってやっと拝む、断崖にはりついた奥の院、投入(なげいれ)堂。