小さいながらに、成熟した美しさ。
不思議な魚です。
穏やかな湖、浅瀬にはヒメマスの姿が沢山。小さめのドライ漂わせてやれば、捕食の一部始終を楽しむことができます。ニンフや小さめのストリ−マ−を目の前に通してやるのも楽しい釣りです。

前回の訪問ではカメムシの姿が多くこれを捕食するニジマスが接岸していたのですが、今回は台風の影響か虫の気配は僅か。一度良型のアメマスの姿を見たもののフライをつけかえる間もなく、釣ることはできませんでした。
こうなったらもう、飲んで喰うしかないでしょう。文明って、すばらしい・・・。
プランクトンを主食とするヒメマス。まして婚姻色の出た個体がドライフライに反応するとは、少々意外です。

普段は深みに暮らす魚ですが、浅瀬を散歩するうち目の前に見つけた見慣れない物体に、つい好奇心に駆られてバイトしてしまうのでしょうか?
中標津空港を出ると、斜里岳のふもとの広大な平野は気持よい秋晴れに照らされています。

レンタカ−に荷物を積み込んだら、まずは開陽台へピクニック。
取りあえず、初日が出てひと安心。しっかり温泉で汗を流して、乾杯!

夕食はビュッフェ形式ですが、期待以上に質の良い料理で、これにも満足。
気を取り直してキャスト。

次のヒットはハムに。こぎみよい引きに上がってきた魚は、ほんのり紅色がかったチップ(ひめます、陸封型のベニザケ)でした。
荷物の片づけもそこそこに、さっそく昼下がりの屈斜路湖へと繰り出します。目の前の浜では澄んだ水にさざ波がたち、岸からせりだした木々の紅葉が、秋の風情。
北海道の人にとってはどうってことない景色でしょうが、地平線を眺めるというのはたまにはいいものです。
10月はウチの会社の年次有休の〆。ゴハンと有休は残すとバチがあたると信じている僕が、いかなる業務を放り出しても姿を消すのが例年この時期です。

ということで今年もやってきました、道東の一足早い秋。
結局ヒメマスばかりの屈斜路湖でしたが、それはそれで秋の風情。楽しい時間。






秋の北海道 後編へ
台風一過。道東に、爽やかな秋空が戻ってきました。前日の大荒れがウソのように穏やかな屈斜路湖。美幌峠に登り、しばし眺望を堪能。

レストハウス入り口の屋台で売っていたイモダンゴ。全くノ−マ−クだったのに、こいつが衝撃的に美味かった・・・。思わず資料写真パチリ。(その後各地でイモダンゴを試しましだが、どういうわけか、こいつの足元にも及びませんでした。美幌峠の奇跡と呼びたい!)
いきなり見覚えのある、標津サ−モン博物館。というのもこの日は日本列島を縦断した台風18号の影響で、北海道は大荒れ(ポインタ−を当ててみてください)。そんなわけで屋内活動の一日に。
Fishy Trips
'09 秋の北海道 - 前編
よく見ると、湖面にはそこかしこで静かなディンプルライズ。絵に描いたような展開に興奮を抑えつつ、お約束のご当地フライ、カメムシ君を浮かべてみます。

ほどなくしてフライがライズリングの中に消えました。喜々としてあわせるとなかなかズシリとした重量感!上がってきたのは・・・
今回の宿泊は屈斜路プリンス。ホテルのロビ−には閲覧用の釣り雑誌。事前に発送したタックルの受取りも快諾して頂き、釣り人への配慮行き届いたお宿です。そして何より、部屋から湖を一望できるこの贅沢!