北海道の中では温暖なこの土地。イヌブナや
ミズナラの姿も楽しめます。
この日は黒のパラシュ−ト、#14が大活躍しました。陽光の届きにくい谷底の渓ではピンクのウイングポストが効果的。
尺で平均、との激励(?)を頂いて出向いたこの川。良型も確かに混じるのですが、もしや!とメジャ−をあててみるとどれも27cmどまり。ま、そんなものでしょう釣り師の目なんて。
水量はやや少ないながら、懐の深い渓。
やさしい緑の映りこむ秘めやかな水面を時折乱すライズリング。時間の経つのを忘れます。
函館の夜のシメはラ−メンで。
老舗のひとつ、あじさいにて。
遊んだ後は、噴火湾沿いをさらに南下、函館へと向かいました。戊辰戦争最後の砦、五稜郭。眺めるだけではわかりませんが、ナビでは見事に五稜郭!
この日の舞台も島牧の渓、T川。その表情は前日の渓よりも随分穏やか。快適に楽しめそうです。

期待通り、入渓ほどなくして美しいエゾイワナが出迎えてくれました。
一日街歩きで骨休めの後は、再び水辺へと帰ってゆくのが僕らの宿命。

この日の舞台は松前半島最南端に位置するS川。林道を詰めた入渓点にはリバ−キ−パ−殿の肖像画が。
往時の函館を震撼させたであろう大砲。
イギリスやドイツから輸入された物です。
午前で釣りは十分満足。木陰でジンギスカンを楽しんだ後、近くの景勝地、賀老の滝を訪ねました。スケ−ル大きな景観です。

(近く、と聞いた割には結構な歩き。高低差も厳しく、予定外の運動にヘロヘロ)
8月の水辺を彩る、堂々たるエゾアジサイ。
川は程良い高低差の中を軽快に流れてゆきます。開けた谷にそよぐ緑は偏光グラス越しにも眩いばかり。
翌朝も快晴。朝方は冷えたテントの中も、陽が昇ると同時にサウナ風呂。あたふたと朝食をすませ、涼風の吹く谷へと逃げ込みます。
この川の奥では江戸時代初期、砂金の採掘がおこなわれていました。過酷な作業に従事していたのは当時幕府の迫害を受けていたキリシタン達。金山番所と呼ばれるこの川辺の一角は、寛永16年(1639年)松前藩によって100名余の隠れキリシタンが処刑された場所です。

穏やかな今日の風景からは想像できない哀しい歴史。考えさせられた午後でした。




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このあたりは北海道の中でもヒグマの生息密度が特に高い地域。途中立ち寄った釣り具屋さんに、爆竹のオマケを頂いてしまいました。爆竹を鳴らすなんて小学生以来?童心に戻ってワクワクします。
夜のアトラクションといえば、函館山の夜景。
夕涼み中のミヤマクワガタを発見!
Fishy Trips
'09 夏の北海道 - 中編
魚影はたいへん濃く、フライを乾かす暇もないほど。ふらり立ち寄った川でこれほど楽しい時間を過ごせるとは、北海道の豊かさに改めて感服させられます。

放流も行っているのでしょうか、時にニジマスも混じりました。
流れから突き出した岩のへりには、沢山のスト−ンフライのシャックが張り付いています。北海道の短い夏を虫達も精いっぱい生きているのでしょう。