モンカゲの釣りには穏やかな湖面が必要条件。夕方幾分風が弱まるのを待ち、本湖にボ−トを廻して頂ました。

まだ西風は強いらしく、東岸の雄阿寒岳は吹きつける雲に包まれています。
10分近い綱引きのあと、なんとかネットにおさまった一匹は堂々の61cm。ビギナ−ズラック、ともあれ上々の滑り出しです。
日没直後、湖面も凪いだベストタイム。どこからともなく現れたモンカゲロウの低空飛行が始まるやいなや元気なボイルがそこかしこに。

すかさず投げたフライに良型ヒット!
例年6月中旬にスタ−トするというモンカゲロウの羽化。今年はやや遅れ気味とのこと。僕らが到着した6月最後の週末は、結果的には悪くないタイミングになったようです。
夕暮れの湖畔を練り歩く松明行列。夏から秋にかけて毎晩見られるアトラクションとのこと。そのビミョ−なテ−マソングとあいまって、不思議な雰囲気をかもしだしていました。
何度かのバラシを繰り返した僕ですが、なんとか一匹目を拿捕して一安心。こんな小物でも、スプ−ルを抑える手が不安になるほど強い引きで楽しませてくれます。
一匹目は50cm程の平均サイズ。しかしそのシャンパンゴ−ルドの魚体は夕暮れの光に映えて美しく、早速大満足!
初めてのフィ−ルド、到着初日の夕方はフィッシングランド阿寒のボ−トをお願いすることに。湖の南東部、阿寒川への流れ出し付近に陣取ってライズを待ちます。
フライフィッシャ−なら一度は釣りたい、六月の阿寒湖。しかしこの季節は身近な渓も海も湖も最盛期とあって、これまで訪問できずにおりました。

とはいえ未知の釣りへの魅力は抗しがたいもの。遅れ馳せながら、初夏の道東に足を向けてみました。
パック旅行の今回、宿泊は湖畔のホテル、御膳水。料理、部屋、風呂、いずれも特筆するほどではないものの、値段の割には十分に満足のいくお宿でした。連泊者には毎晩異なる夕食メニュ−を用意してくれるのも助かります。(ま、正直イマイチな朝飯は近くのコンビニで好きにアレンジできますし。)

そんなこんなで守備上々の初日に、乾杯〜!






初夏の阿寒湖 中編へ
Fishy Trips
'10 初夏の阿寒湖 - 前編
道東有数の観光地でもある阿寒湖。名物の遊覧船が細い水路の中に入り込んでくる様は、一種不思議な光景。ま、観光客の皆さまも僕らを不思議な連中と思っていらっしゃるでしょうけど。
夕方5時をまわったころ、樹木が陰を落とす岸際からライズが始まりました。ガイドの望月さんの指示通り、射程距離に魚が寄るまではしばらくの辛抱・・・。そしてモンカゲドライをそっとキャストすると、即ヒット!