今回僕らが使用したモンカゲダン、サイズ#8。東京のプロタイヤ−、竹内さんの作品です。見た目の美しさもさることながら、着水姿勢、フッキング率、そして耐久性も含めて大変よくできたフライです。
まだあどけなさ残る若魚でしたが、正真正銘のネイティブ、完全無欠のワイルドフィッシュ。喜びひとしお。




初夏の阿寒湖 後編へ
陽がようやく傾きかけた頃、まずはインタミでスロ−リトリ−ブしていたモンカゲニンフに一匹目がヒット!


人気スポット、滝見橋下のプ−ル。

よく叩かれている場所だけあって魚達もかなりセレクティブですが、ライズのリズムに合わせて#16のニンフを送りこむと、仕方なくお付き合いして頂けました。
気温30度にも達した午後をやりすごした後は、イブニングハッチをお目当てに、渡船をお願いしてポイントへと向かいます。

一人3千円の料金で湖各地のポイントへ送迎してくれるこの渡船。釣り人の多いハイシ−ズンには大変ありがたいサ−ビスです。
最近流行のスペイキャスティング。デモンストレ−ションにはビデオを構えた熱心なファンの姿が多数。

モンカゲの釣りにはシングルの正確さが有利に思われるのですが、スペイならではの優雅さには憧れます。
高くなった陽を避けて、日中は渓流の釣り、阿寒川へと移動しました。

美しい渓相もさることながら、驚かされたのはその虫の濃さ。川辺の草木には無数ともいえる数のヒゲナガが羽を休めていました。
僕らが渡して頂いたのは湖南西部に浮かぶヤイタイ島。

せいぜい100m四方の小さな島ですが、その周りにはモンカゲの生息に適した砂地の浅瀬が広がり、アメマスの実績も高いポイントと言われています。
折しもこの日はフィッシングフェスタ。著名なフライフィッシャ−が阿寒に集まる一大イベントです。
流れの厳しい区間では多少強引なやりとりが必要。ティペットは3X、基本ラインを出さず綱引き勝負に挑みます。

多くは成魚放流の魚ながら、なかにはフックを伸ばして逃げていく猛者もおりました。
釣りやすい区間には釣り人も多く、早朝に叩かれたポイントでは魚の反応も激シブ。水流が強く、渡渉の難しい区間を狙って釣ってみることに。
翌朝は目にもまぶしい快晴。爽快このうえない天候ながら、モンカゲのハッチ、それに伴うアメマスのライズを期待する我々にとっては生憎の天気。

人気スポット、ボッケでフライを浮かべてみるものの、早朝の部、特記事項なし。
島を覆う森の中にひっそりとたつ神社。

まずはここにお参りをして、本日のス−パ−ハッチを祈願します。
Fishy Trips
'10 初夏の阿寒湖 - 中編
ふとしたはずみに釣れてしまった、不運なザリガニ。道東ではよくみかけるウチダザリガニですが、大型の鱒にとっては彼らも高タンパクなお食事なのでしょう。
期待通り魚の活性は格段に高く、良型が次々にロッドを引絞ってくれます。まずは大型のドライフライ、喰い渋りを見せる魚には#14のフェザントテイルが効きました。