遡上魚の釣りは、ヤル気のある群れを探しあてるのが全て。水深のある緩い淵には多くの魚がいるものですが、それらは大抵休憩モ−ド。フライを流しても無視してしまいます。ある程度の流速がある瀬について、縄張りを主張し牽制しあっている魚達を探しあてることが肝心。
秋の道東の日没は早く、5時にはもう辺りは暗くなってきました。懐中電灯など持参していない僕ら、退渓点を探して焦るうち、おおっ!?

なんと、まるで鮭かと見まがうような大型の魚が激しく縄張り争いをしているプ−ルに出くわしてしまいました。『もう帰ろうよ』とクマの気配にビビリまくっているハムには気の毒ながら、そこはやはり正義感の強い僕のこと。『こらこらそこの君達、ケンカはいかんぞ!』 お節介ながら仲裁に。
続いて僕には53cmが。

海アメとしては平均的なサイズでしょうが、これがあのイワナであると思うと、有難味はひとしおです。
羽田での乗り継ぎ。眼下には東京湾。

あのシ−バスの饗宴を知る者にとっては
なんとも魅惑的な眺めです・・・。
脇に添えたタブルハンドが渓流ロッドに見えるその体躯、その逞しい顔つき。

ほれぼれする魚との出会いに感謝しつつ、初日の釣りは終了。後ろ髪をひかれながら宵闇迫る森を後にしました。
初めての川ゆえしばらく苦労を強いられましたが、群れを探しあてた後は鮭釣りと同じ要領。爽快なゲ−ムのスタ−ト。

嬉しい初物は59cm。ピンクのエッグにて。
馬主来近郊、胸のすくような直線道。
さえぎるもの何ひとつございません。
先頭の徐行パトカ−以外は。
などと妄想にふけるうち機体は釧路空港へと降下。早速走りだす38号線、傍らには穏やかな太平洋が出迎えてくれます。
秋の恒例、道東詣で。台風に見舞われた昨年とは異なり、今年は概ね安定した天候の中、釣りができそうです。快晴の広島空港を朝7時、始発便にて出発。
初日の夜は釧路名物、炉端焼き。
この牡蠣がまた、たまらんのです。
(ポインタ−をあてて見て下さい!)





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Fishy Trips
'10 秋の道東 - 1
今回のテ−マはアメマス釣り。

釣友の話では、道東アメマスは近年大型化傾向にある模様。初秋の今、10月初旬は数こそ多くないものの、釣れれば大型、そして産卵前のパワフルな魚の確率が高いとの話。お奨め頂いたエッグを巻きためて、いざ、勝負!
昼ごはんは道の駅白糠の名物、豚丼。
甘辛いタレが絶品です。