連泊の中標津、この夜は和食居酒屋、茶山で北の美味を堪能。僕のお気に入りは、こちら、氷下魚(こまい)の干物。たかがツマミと侮るなかれ!
秋の道東 - 3へ
丁寧に探れば釣りにはなるものの、フレッシュな鮭は皆無、ブナの進んだ魚ばかり。河口の定置網での漁獲も記録的不漁となったこの年。4年後の遡上数が心配されます。
2か月前とは見違える、やせほそった流れ。
産卵を終え、岸にうちあげられたマス達の屍。
わかってはいますが、寂しいものです。
Dr.Kからの事前アドバイスどおりに巻いてきたチャ−トエッグが大活躍。サイズは#10、材料は手芸店の安価なウ−ルです。
浅瀬の中なら視認も容易なこのフライ。魚が興味を示したり、ためらったり、ついにはじれて捕捉する一部始終が観察できるのも興奮度を高めてくれます。
早上がり。この日の宿のある中標津へと移動。
冷えた体を温めるのは、こってりラ−メン。
十分に楽しませてもらった僕ら。午後は下流に場所を替え、広々した景観の中での釣りを楽しみました。
明るくなった空はサイティングには好都合。しかしこちらでは魚影ゼロ、従い一度も竿を曲げることができませんでした。遡上魚の難しさです。
いきなりの64cm拿捕。
うす曇りの天候にも助けられたか、魚達は浅い瀬の中に入ってヤル気も十分の様子。
翌日は鮭狙い。猛暑による沿岸の高水温と、台風が来なかったことによる渇水に祟られた今年の忠類川。魚影は少なく、例年なら窮屈なほどの駐車場もこの日はタイヤの跡だけ。
戦意喪失気味の僕らですが、そこはまあ、記念参戦ということで。
この日3匹目の70upは僕の手に。近年大型化が進むと言われるアメマス、自然の恵みのたまものか?それとも幸運な巡りあわせか?
このポイントはハムに任せ、下流の瀬へ足を向けようとする僕ですが、やれやれ、到着して釣り始めるころには上流からまたヒットの声。ネオプレ−ンウェ−ダ−での河原ダッシュの繰り返しで、朝っぱらから汗だくに・・・。
続いては堂々の70up!
背びれが欠損しているものの、そこは北の海を生き抜いてきた野性の勲章としておきましょう。
二日目。当初は阿寒湖方面への移動を予定していたのですが、前日終了直前に発見した大物ひしめくポイントが気になり、二日連続でのアメマス詣で。
頑張って早起き。ラビスタ釧路の豪華朝食を詰め込み、9時すぎには現場に到着。
そんなこんなで早あがり。代わりと言ってはなんですが、夏の旅行でも訪れた河北温泉で長湯を楽しみました。
熱めのお湯で茹であがったあとは、山から引いてある冷水をかぶるのが長湯の秘訣です。一歩加減まちがうと風邪ひきますが。

'10 秋の道東 - 2
70ジャスト。
獰猛な顔立ちはハムこの日一番のお気に入り。
鬼神の如く釣り続けるハム、今度は雄々しい面構えの66cm!
アメマスという魚、イワナ同様、ファイトはさほどでもありません。太いラインや太軸フックは必要なく、むしろ軽い、ウェイト無しのフライを細めのティペットで、定位した魚の目の前に自然に流しこむのが有効に思われました。ティペットはフロロの1.5号、ロッドは5番、比較的ライトなタックルで必要十分でした。