10分に及ぶ駆け引きの末、なんとか浅瀬に寄せた魚は、絶句、完璧ボティの極太レインボウ!
が、そうはうまくいかないのが大物釣り。この後はまたまたチビニジのオンパレ−ド。やがて陽が傾き、川霧がたなびき始めたのを潮時に、帯広へと引き返しました。なにせヒグマ多発地帯のことですから・・・。
ビ−ルの乾杯後、俄然やる気の出たハムを先頭に二本目の魚雷を探し求めます。
これまたヒグマの多い地域。
林道を行くのもおそるおそる・・・。
ふと道端に見かけた怪しい生き物。(ポインタ−を当ててみてください。)山道で時折見かける光景ではありますが、これが全部、蝶々なんです。
これぞ十勝の誇る名川、戸蔦別の砲弾。
思い返すにも冷や汗のでる、見事なファイトでした。
二時間ほども釣り上がったころ、大きなプ−ルに辿りつきました。既に釣る気も失せて昼食待ちモ−ドのハムを尻目に、#8の大型ビ−トルを結んで最後の大勝負。
すると大きな青い頭が悠々と、パクリ!
ゆっくり立てたロッドには、ズシリ!
まだ増水状態にある川。本来なら好ポイントであろうフル−スト−ンの流れは激流に洗われています。
真夏の七夕を楽しんだ翌日、十勝の名川、戸蔦別川(とったべつがわ)を訪ねました。
十勝の名川、日本有数の透明度を誇る札内川の支流にあたるこの渓。前週に降った大雨の影響と曇りがちな空のため、その究極美を楽しむには不適ながら、釣りにとっては絶好のチャンスと言えそうです。

'10 夏の北海道 - 2
大きなフックゆえバレる心配は少ないものの、ティペットは小物を相手にしていた時のままの4lb。慌ててドラグを調整し、走らせては寄せる、寄せては走られる、極限のやりとり。想定外の激しいファイトに緊張は最高潮です。
緊張感いっぱいのウェ−ディング。しかし釣れてくる魚といえば、厚みこそ立派ながらせいぜい30cmあるなしの小型ばかり。ちょっと肩すかしをくわされた気分です。