かれこれ5時間歩いた一日。僕ら程度の軟弱者にはこたえた登山。
帰ってきた下界で僕らを迎えてくれたのは野中温泉の温かな湯。これぞ日本の山歩きの愉悦。
海抜1,499m、雌阿寒岳頂上。
奥には阿寒湖、ヤイタイ島や大島、そしてその向こうには雄阿寒岳の勇姿を一望にすることができます。
陽光の角度で刻々と色を変えることから五色沼とも呼ばれるオンネト−。
メダカのような小魚は見えましたが、酸性が強く、僕らの興味をひくような魚は棲まないのだそうです。
下りは西壁を、オンネト−方面へ。
高山植物や沢山のキノコを見ながら下山。
愛らしい色のコマクサ。冷涼な砂礫地、他の草花が育ちにくい土地に咲くことから高山植物の女王とも呼ばれるのだそうです。
硫黄の臭気が充満する噴火口。深く大きなカルデラに大地の力を目の当たりにします。
日本百名山のひとつに数えられる雌阿寒岳。阿寒湖の湖畔から噴火口を擁する頂上へとそそり立つ雄大な山。
これでは水遊びは無理。この日は目先を変え、山登りを楽しむことに。
小雨の降るなか、選んだのは入退渓が用意な、網走の川。大型のニジマスで知られるフィ−ルドですが、僕らに釣れてくるのは25cm程度の小物ばかり。
エゾマツの森、ハイマツの林を抜けると
眼下には雄大な阿寒の原野が広がります。
いやあ降った降った、丸一日半、徹底的に雨を降らせた台風は、天気予報通りに去って行きました。
そして、おおう!!!!
一昨日釣った川はご覧のとおり!野生魚は強靭ですから、耐えてくれることでしょう・・・
北見はタマネギの生産量日本一を誇る土地。立ち寄った郷土料理店ではタマネギの形をした個室が。
幾分重量感のある引きこみを見せてくれたのは38cmの良型アメマス。
ここからは北見に三連泊。
腰を落ちつけて道東を楽しむ計画です。
が、折悪く迫ってきたのは時期外れの強力な台風。曇り空の下、暴風圏が近づく前に楽しめるだけ楽しんでおかねば!
登ること二時間。あたりから草木が消え、荒涼とした火山の荒肌が。

'10 夏の北海道 - 4
翌日は天気予報通りに雨と暴風の一日。さすがにアウトドアの遊びはあきらめ、付近の博物館めぐり。
かつて北見に巨万の富をもたらしたというハッカ(メンソ−ル)。北見ハッカ記念館を訪ねて往年の暮らしぶりを学ばせてもらいました。
ドライに出てくる小ニジを避けて、瀬の中をニンフで探っての一本でした。