標高はさほどでもないものの、一気に切り立つ岩肌と、まとまり感のあるその姿は大変印象的です。
夕方、落陽に刻一刻と色合いを変える大岩峰。やがてその輝きが薄れ、うす紫色をした空にとけあう頃には、山の端に月が白い顔を覗かせ始めました。
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そして徒歩にて独、バイエルン州に入国!いよいよ我が第二の母国、ドイツ最高地点にご参拝。
十字架立つZugspitzeの頂、海抜2,964m。
空は目に痛いほど澄みきり、まるで宇宙空間のような青い広がり。遥か300kmも離れたオーストリアの最高峰、グロースグロックナーの姿すらも。神々しい光景に、思わず、合掌!
そんな霊験あらたかな所では神妙に、かと思えばそうでもない様子。すぐ脇にはビヤガーデンが賑やかに営業中、生ビールが大ジョッキになみなみと注がれ、ソーセージが炭火にジュージュー焼けているじゃありませんか!
うむ、さすがドイツ人、話がわかる!
頂上はドイツとオーストリアの国境にもなっており、それぞれの国内(?)に記念碑が建てられています。
オーストリア側から登った僕ら、まずはチロル州の記念碑前にてパチリ!
登る、といっても標高三千メートル近い山、フラリと出かけて簡単にはいきません。が、そんな向きにもご心配なく。オーストリア、ドイツ双方からケーブルカーが出て、怠け者達に救いの手を差し伸べてくれています。みるみる広がる視界を楽しみながら、あっという間に頂上までご案内!
一人60euroとお値段は張りますが、こんなに気軽に絶景を楽しめるなら納得です。
ドイツ北部に暮らす僕ら、いまだに何か欠けて感じられるもの、それが山です。日本に生まれた我々にとって、山の見えない暮らしというのは少々味気なく感じるものです。
そんなドイツでも南部、バイエルンまでくれば話は別。夏晴れの日、ドイツ最高峰、Zugspitze(ツークシュピッツェ)に登ってみることにしました。