そして今回僕らの世話を一人で切り盛りしてくれたのがこちらのLuisa。ハタチ少々の娘さんながら、しかもこんな辺鄙な宿にありながら、作る作る魔法のように凝った料理の数々!母親仕込みという料理の技は朝も日の出前から下ごしらえに余念がなく毎度僕らの味覚と視覚を楽しませてくれました。

『キミは将来いいお嫁さんになるよ』と僕が申し上げますと、『あら、私もうお母さんよ!』とのお返事。
なるほど、世の中よくできたものです。
こちらの宿は二人部屋が三室というつくり。従いゲストの数は最大で六名。ハイシ−ズンである夏には釣り人がよく訪れているようですが、初夏や秋、特に平日は貸切りにできることも多いそうです。

下流域と違って水が澄み、その分魚が神経質である上流域。この釣り場の特性上、できるなら人の少ない時期に訪れるべきかと思います。
宿のウェブペ−ジはコチラ
広大な平原の一画、小さな林の中に建てられているこの宿。周囲の草原は即ち広大な牧場であり、そこにはやはり沢山の動物が飼われています。300mほど離れた川への行き帰りには上の写真にあるように、牧地の中を歩いてゆくのですが、その間にも牛、馬、ヒツジといった動物達がつぶらな瞳でこちらを見つめています。

なんとも平和な牧場風景にひとつ野趣を添えるのがこちら、水辺に見られるワニの足あと。夜の間にはヒツジや仔牛を狙って、ワニが徘徊することもあるそうです。La Vida Salvaje (The wild life) !!




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庭には色とりどりの花が咲き乱れ、もはや見慣れた南国の青い空とあいまってリゾ−ト気分を盛り上げてくれます。

そしてこちらにもかなり年季のはいったオンボロ車が、やはりよく手入れされて佇んでいます。こんな土地に嫁ぐのは車にとって幸せなことに違いありません。

このエスタンシアの領主、Don Sanchezの家系はアルゼンチンの黎明期、1700年代に入植してきたスペイン系移民を先祖に持つとの話。数百年の間ウルグアイに暮らしたのち、今のDonが幼い頃、アルゼンチン北東部が開拓されるにあたってこの土地へ移り住んできたそうです。Donの性格は実直で勤勉。3ヶ所に点在する農場を陣頭指揮に飛び回る傍らも、よい教育を受けさせるべく街に住まわせた子供達とは車載無線での連絡を欠かしません。最新の四駆で泥道をとばし、オンボロトラックを次々追い越す際にも路肩のマリア像に十字を切ることは忘れません。同じDonでもこちらのDonは一味違うようです!
小一時間のドライブ。いよいよ宿が近づくと、Donは無線機を取ってメイドを呼び出し。ゲストル−ムにエアコンを入れ、首尾万端を期すよう指示を与えています。

果たして到着したお宿はこじんまりした外観ではありますが、タイルまでピカピカに磨きあげられ、部屋もつくりは質素ながら清潔に整えられています。早速のウェルカムドリンク。苦しゅうございません。

今回訪れたもうひとつの釣り宿、その名もエルドラド。

スペイン語では銀のことをPlata、金をDoradoと呼びますが、かつて銀を求めて移民が押し寄せた川、La Plataに、今は黄金の魚の桃源郷、El Doradoを求めて世界中から釣り人が訪れるというのも、なんだか面白く感じられます。

近郊の町、メルセデスでバスを降りると、この農園の主、セニョ−ルサンチェスが迎えにきてくれます。そこから宿へは広大な平原の中、北へさらに70kmの未舗装路。何事にもスケ−ルの大きな国です。

El Dorado