そしてしばらく夜勤。
二日目も満足のパラナ川でした。
大変美味い魚だ、とのPetoの話に一本持ち帰り、夕食のバ−ベキュ−に加えてもらいました。すると本当に、本当になんともいえないウマミ!ついこればかり食べて焼肉まで到達できませんでした。
パラナ川上流域に生息するという、ドラドによく似た魚、PiraPita。昆虫を主食とするためストリ−マ−への反応は悪いのですが、セミフライに切り替えてからはよくヒット。
よく言えば女性的な、正直言えばフナに似た顔をした微妙な魚ですが、なかなかどうしてファイトは一級品。体高のある体の生むトルクはドラドに全く劣らない強さでした。
それまでのドラド釣りではドライフライの経験はなく、この魚が果たして水面まで捕食に出るものか半信半疑だった僕。が、試してみるとその効果は圧倒的でした。
沈めたフライにはチェイスしても喰ってこなかった魚達が、水面で波紋をたてる小さな虫フライには躊躇なく飛び出してくるのです。フックアップの確率は低い一方、バイトを誘う点にかけては格段に上。視覚的にも満足できる釣りを楽しみました。
平均サイズの個体。体長は55p程かと思いますが、同サイズの鱒に比べると遥かに肉厚で筋肉質。スピ−ドはさほどでもありませんが、トルクは淡水魚トップレベル。8番ロッドをバットまで曲げてくれます。
昼下がり、風が強まってきたのを見てガイドのPetoが勧めてくれたセミフライ。風にあおられて落ちた虫を演出するという作戦です。
太陽の高い時間を狙い、サイトフィッシングに出かけてみました。透明度が高くないパラナ川では難しい釣り方なのですが、とある場所、明るい砂底が一面に広がる水深50cmほどの浅瀬では、ゲ−ム性の高いこの釣りができるのだとのこと。
大いに期待して出かけてみたものの、この日は魚影が比較的薄く、遠くのボイルに船を寄せると魚が遠ざかってしまう状況。ま、大きなエイやらナマズの姿を見たり、楽しい時間を過ごしました。
この日は木陰に寄せた船で昼食。水浴びをして涼をとり、そのまま午後の釣りを再開しました。
一体何だったのか、船上で食べるこのチョリソの美味かったこと!
この日はItatiから3qほどパラナ川を遡り、中の島となった灌木林沿いを打ってゆきました。
二日目。6時半の出船。
熱帯の川辺に涼風が吹く束の間の時間。