最後に、浅瀬で見つけたRaya。『パロメタの牙など恐るるに足らぬ』と切り捨てる猛者どもが、口をすっぱくして注意を促すのがこの、見るからに愛らしい生き物、淡水エイ。
自分から攻撃することはなく、人影を見れば静かに深みへと姿を消すおとなしい魚ですが、誤って踏みつけたりすると尻尾の毒針で正当防衛を試みます。それは『気が狂う痛み』だそうで、いささか過剰防衛のきらいもありますが。ウェ−ディングはスリ足、濁った水の中では水音をたてながら徐行運転で。
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Sabalo。フナに似た草食魚で、流れの緩い入り江などに群れているのをよく目にします。これも大きいものは1m近くになり、それらが何十匹と集まり、背びれを出してひなたぼっこ(?)している様子は見ものです。
Chafalote。ブラジルでCachorra、広く犬魚、Payaraと呼ばれるものの近似種と思われます。大きいものは1mにもなり、下あごの牙が上あごを貫くまでに発達する魚ですが、今回釣れたのは残念ながらその赤ちゃん。
この地域で良型が釣れるのは10〜12月にかけてとのこと。今回時期的には良いはず、興味はあったのですが、定着性が低く、狙って釣るのは難しい、との話でした。
Tararira。沼地や冠水した草原などにいる、雷魚に似たかわいい魚です。何種類かいるそうですが、これはそのなかではあまり大きくならない種類のものだそう。
ファイトはしませんが、もの凄く威勢の良いストライクをみせます。かなりの高確率でポッパ−を弾きとばしてミスバイトするのがニクイところです。
San Antonioという聖人のような名前を持つ魚。カラフルな体色が聖人の旗に似てるからか、とガイドに尋ねてみたのですが、『う〜ん、そうかもな』と中途半端な返事。その素性は依然謎に包まれたままです。