最初の釣り場はコリエンテス州南西端、エスキ−ナ近郊。首都B.A.からは北北西へ600km、夜行バスで一晩という距離。次の釣り場は州中心、メルセデス近郊。距離は200km程ですが、田舎道を走るため5時間程の行程となりました。

2017年追記)
二度目の訪問では、B.Aからコリエンテスまで飛行機で北上し、釣りをしながらバスで南へ戻ってくることに。コリエンテスへのフライトは片道約US$160。バスでもUS$120程度かかるため、ここは空路を選択しました。
言葉

公用語はスペイン語。都市部では英語も通じ、まれに完璧な発音で話す人にも出会う一方、田舎へ行けばスペイン語しか通じません。ガイドや宿のスタッフもスペイン語(と土着のグアラニ−語)なので、全く話せないと滞在中の楽しみが半減してしまいます。

スペイン語の発音はアルファベットをそのまま読めば良いだけ。音自体も日本語に近く、とっつき安い言葉です(あまりに通じるので不思議になってくるはずです)。名詞の性はわかり易いですし、動詞活用も過去形を除けば単純。楽しい釣りのためと思って基礎を学んでゆかれることをお勧めします。
気候

アルゼンチンは巨大な国。南北3,800kmの広がりには亜熱帯から冷帯まで、様々な気候区分が含まれています。今回の目的地はアルゼンチン北東部、ブラジル国境とパラナ川に挟まれるコリエンテス州の大平原。熱帯ほど明快な雨季乾季はないものの、やはり春から夏にかけては雨が多く、水位も高くなります。一年を通し釣りは可能ですが、フライでのベストシ−ズンは初夏と秋口とされています。
持ち物

日焼け止め、虫除けスプレ−、そして消毒剤。
これらは僻地釣行の基本装備です。夏場、午後の日射しは強烈。特にボ−トの上は水面からの照り返しを受けて大変な暑さになります。帽子、偏光グラス、手袋、またサンダル履きの場合には、靴下もお忘れなく。

一方早朝はそれなりに冷え込みますし、ボ−トでの移動中は水しぶきがかかることもよくあります。ゴアテックスの上着があれば、夕暮れ時の蚊対策という意味でも重宝することと思います。小道具としては薄暗がりの川辺を歩く際など、懐中電灯がよく活躍しました。



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食事

アルゼンチンの国民食は牛肉。望めば昼も夜も、下手すれば朝っぱらからでも(?)チリチリと音を立てるステ−キが並べられそうです。広大な草原で放牧された牛肉の炭火焼きは旨味ではちきれんばかり。ヒレ肉、骨付肉、数々のソ−セ−ジ、それらをフルボディの赤ワインで流し込むという寸法です。

食料自給率100%という国だけあって何を食べてもおいしく、痩せて帰ることは不可能です!
お金と物価

通貨はペソ。およそ1ドルに対し3ペソで安定しているようです。クレジットカ−ドも都市部では受け付けてもらえましたが、便利なのは米ドルキャッシュ。田舎での買い物でも受け付けてもらえます。但しちょっとした買い物にはペソが必要。ある程度の額をブエノスアイレスで準備しておくといいでしょう。

今の為替で旅行する分には安価に楽しめる国ですが、数少ない例外が釣り宿。外国人は三倍払い、というのが一般慣習(?)。同じように釣り、同じテ−ブルを囲み、かたや一日300ペソ、かたや300ドルというのは釈然としませんが、その経験価値を日本や欧州の物価で考え直してみると、まあ、許せる出費かと。チップの習慣は盛んで、自然に行われています。僕らの場合、丸3日間汗を流してくれたガイドには$100を、料理係やメイドさん達には各$20をお渡ししました。

2017年追記)
交換レ−トはUS$1:16Peso。1Peso約7円相当でした。前回訪問時に比べ大幅にPeso安が進んだ形ですが、伴い国内物価も大幅上昇。都市部では日本以上に、欧州並みに物価高。以前のように鷹揚に飲み食いはできません!アルゼンチンには闇両替があり、BA中心部、Florida通りではおおっぴらに両替屋が営業中、警察官がいてもお構いなしです。が、レ−トは市場の1割マシ程で、特段ウマミもない状況でした。
アルゼンチンでの移動

南米は長距離バスが庶民の足として発達しており、時間に余裕があれば重宝する移動手段です。座席はゆったり、トイレも完備、多くは二階建てで眺めも楽しめます。
アルゼンチン入国

3ヶ月以内の観光旅行についてはビザ不要。滞在期間をカバ−するパスポ−トだけで入国できます。欧州からはマドリッド経由のイベリア、パリ経由のエ−ルフランス等が便利。これらは大抵夜遅くに欧州を発ち、夜通し大西洋を飛んで翌早朝ブエノスアイレスに降りるため、休暇を有効に使う上で好都合です。日本からの場合地球の真裏となるため、北米での乗り換え含め丸二日の移動となります。
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