丘の上から望むムルマンスクの街、その向こうを流れるコラ川の遠景。
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ロシアの、世界の最北端鉄道駅。
モスクワからは36時間と出ています。
飛行機なら一時間半なんですけどね。
束の間、北方民族体験。
僕、サミとかアイヌやエスキモ−といった民族の歴史、好きなんです。(網走の北方民族博物館も素晴らしい!)
暮らしぶりや服装、生活道具の酷似に加え、信仰や民間伝承にも共通点が多いのは非常に興味深いところです。
その後第二次大戦時、ムルマンスクは米国からソビエトへの補給物資水揚げ港として重要な役割を果たし、ナチスドイツ軍による激しい爆撃を受けました。都市の7割が灰塵に帰す打撃を受けながらもソビエト守備軍は持ちこたえ、最終的勝利に貢献。それをもってムルマンスクは英雄都市の称号を得るに至ります。
丘の上からは、祖国に殉じた兵士、アリョ−シャの像が街を見下ろしています。
民族博物館。
めぼしい観光地も少ない街、外観はボロボロでソ連テイストむんむんですが、展示はなかなか充実していました。
二次大戦後、この不凍港は北方艦隊の基地として重要な役割を担い続けました。多くの原子力潜水艦がここを母港とし、北極海、大西洋全域で暗躍しました。キュ−バ危機の際にカリブ海まで潜航し、核弾頭発射寸前であった潜水艦もここムルマンスクから展開した艦艇の一隻です。
今日、港には原子力砕氷船レ−ニン号が係留され、見学が可能。写真にポインタ−を当ててご覧ください。船中に核融合炉があるって、改めて凄いことです・・・
モスクワから北へ二千q、北緯68度、北極圏深くに位置する都市としてムルマンスクは人口30万人、世界最大規模を誇ります。
古来隣国ノルウェ−やフィンランド、遊牧民サミとの交易路として人はこの地に定住してきましたが、その市政成立は意外に遅く、1916年。第一次大戦を契機とするロシアの北方進出の動きのなかで、北極海を睨む不凍港として急速な開発を受けました。
Murmansk