到着した今回のお宿、Niloは川を見下ろす丘の上、9月末ながらもう晩秋の気配漂う林の中にありました。
Khabarovsk
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送迎含めて一週間15万円というタイメン釣りとしては現地ロシア人感覚でも底値のツア−。宿のクオリティに心配があったのですが、小屋はしっかりした造りで広さもあり、夜間は薪スト−ブで暖房も。寝室も問題のない清潔感。安心です。
嬉しいことに、この宿では毎晩、バ−ニャ(サウナ風呂)を用意してくれます。ロシア格安ツア−では『バ−ニャは一日おき、または追加料金』というのが一般的なのですが、おかげで今回は秋の夜長を持て余すこともなさそうです。



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まずは街はずれに戦没者慰霊碑を訪ねました。二次大戦直後の混乱のなか、実に57万人もの日本人がソビエトに捉えられ、過酷な環境下での強制労働を強いられました。最長11年に及ぶ抑留生活のなかで望郷の念むなしく、多くの命が失われた事実を忘れるわけにはいきません。
車での移動を終えると、そこからは川伝い、舟での移動。倒木の多い細流を抜け、アンニュイ川を一時間強遡ります。
ハバロフスクから北東へ流れ下るアム−ル川。今回の釣り場はそのアム−ルの支流のひとつ、アンニュイ川。地図中〇で囲んだアンニュイ国立公園の内側に位置します。
ハバロフスクは大陸ほぼ最東端。首都モスクワからは直線距離6千km超、時差は実に7時間。フライトは国内線ながら8時間、ロシアの広さを改めて感じさせられます。
そしていよいよ釣り場へ。今回はロ−カルをメイン顧客とした格安旅行のためヘリコプタ−を使わない、陸路移動でアクセスできるフィ−ルド。幸いハバロフスクからの距離は200q程と短く、その7割方は快適な舗装路。終盤の悪路に時間をとられましたが、ト−タルでも4時間少々の移動ですみました。
良く言えばレトロな雰囲気漂う街。
市電なんてもう、ソビエトの残り香ムンムン。
ハバロフスクは現在の行政区としては沿海州に属し人口60万人を擁する大都市。市中心の広場には今もレ−ニンの像が飾られています。
ロシア暮らし四年目も秋を迎え、いよいよ日本帰国が近づいてきました。知識ゼロでの赴任から、言葉を学びながらの情報収集、フィ−ルドに出ての試行錯誤、トラブル茶飯事のロシア釣り開拓もこれでオサラバできると思うと、ホッとするような寂しいような、いやいや、正直ホッとしています。

今回はその最終章、しめくくり釣行。9月末、秋晴れのハバロフスクが旅の出発点です。
Fishy Trips
Far East in Oct '19 - 1
激安ロ−カルツア−、今回の巻き添えは日本一の熱血ガイド、横浜シ−クロの岡本キャプテン。多忙を極めるキャプテンを罠にはめ、シベリアくんだりまでおびき出しちゃいました♪
街の目の前には大河アム−ルが広大な拡がりを見せています。全長4,400q、オホ−ツク海へと注ぐこの川の水は厳しい冬に結氷し、北風に吹かれて北海道へ、流氷となって流れつきます。