タイメンが相手にしてくれないので、今回工夫したもうひとつのフライのご紹介を。
イントル−ダ−用のシャンクをボディとし、頭部にはボリュ−ムを持たせるためEZ Bodyをタ−トルネック状に折り返して巻き留めました。このシャンクを使えば現場でフックを脱着交換しながら、サイズや、フックポイントの向きを状況に合わせて変更できるのが強みです。障害物が多い今回のフィ−ルドではフックを上向きにして使うことでトラブルを大幅に減らすことができました。
岸を抉り、渦を巻き、倒木を洗う複雑な流れ。ここぞ!というポイント攻めつくしても一切無反応て、イヤそんなはずないでしょう!?
タイメンどもよ、無駄な抵抗をやめて出てこい!君達は既に、完全に包囲されているっ!
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川辺のランチに用意された、新鮮なグレイリングを大胆に使ったシベリア風ス−プ。味はともかく、視覚的にワイルド過ぎやろ!
野趣溢れる流れ、こんな立派な倒木沈木も随所に。しかしタイメンの気配が無いのは一体どうしたことか?
そあてそろそろ本命魚、タイメンのご尊顔を拝みたいところですが、これがなかなか難しい!
まず魚影が想像以上に薄い。簡単に釣れる魚じゃないことは承知の上でえすが、丸二日釣り倒してその気配を感じることは一度もなし。
次にガイドがフライを理解しておらず操船、ポイントへの寄せ方が下手過ぎる。ロシア格安ツア−そんなものだと言えばそれまでですが、全てが行き当たりバッタリで全く頼りにならねえ(-_-;) ドリフト速度をコントロ−ルするうえで必須のアンカ−を失くしたガイドのイワン、ウェ−ダ−に石を詰め込んだ即席アンカ−がコチラ。創意工夫に富むと褒めてやるべきか、予備用意しとけよと叱るべきか。
タックル選定の相談にのってくれたミハイルは、ハバロフスク在住の有名ガイド。彼がガイドするのは同じアム−ル水系でも、20s、30sという大型タイメンが狙える世界最高のフィ−ルドばかり。ただしお値段も見事なもので、しがないサラリ−マンの小職には夢の世界ですが。
彼のアドバイスによると、タイメンはとにかく大食漢。投げれる限り大きなフライを使うべし。また、タイメンはベイトを背後から襲うことが多く、フライのテイルにトレ−ラ−フックを付けるようにとの教え。
残念ながら、基本は舟からの釣り。川の規模に比してポイントはそう多くなく、また舟を着けやすい場所は平坦なザラ瀬になっていることが多いため、Wadingでのタイメン狙いは効率が良くないのです。
キャプテンのFirstFishはレノック。どうですかこのステキな笑顔。少年すぎる釣り変態中年とは岡本キャプテンのことです。
これがなかなか難しい。
大きく巻くだけならGTフライの要領でOKですが、テイルフックを付ける、絡まないよう張りを与える、また倒木の多いフィ−ルドゆえ根掛かり防止のWeedGuard必須とくると、なかなか大変な作業。
試行錯誤の果てなんとかカタチになったタイメンフライ。自己流の工夫をご紹介しておきます(写真にポインタ−を当ててご覧下さい)。全長25pはジョイクロマグナムを超える立派なサイズですが、それでもミハイル師の勝負フライ40pに較べると、まだまだ小さい!
今回持ち込んだタックルは、9ftのフライロッド、10wt、8wtの二本。10wtにはシンキングティップを乗せて大型フライを、8wtにはインタミティップで小型フライを投げる作戦です。加えてジョイクロ等、大型ルア−を投げるためのベイトロッド。今回が初めてとなるタイメン戦ですが、お道具立てとしてはまず、問題ないでしょう。
Far East in Oct '19 - 2
人間にはとても泳げない激流をスイスイとゆく野生のシカ。そんなに泳ぎ達者とは存じ上げませんでした。
冒頭に触れたとおりこの一帯は国立公園。シカのほかにクマや、人間に姿を見せることはまずないそうですがトラも生息しているのだそうです。
秋晴れのもと、スタ−ト。気温は日中20℃まで上がる予報。快適な釣りになりそうです。