無論事前にGoogleEarthで一通りの調査は済ませてきています。が、ご覧の通りのダ−トトラック、ひとたび村を離れると標識なんて一切なく、山と谷、そして太陽の位置だけが頼りです。うまく川に接近できても、しかし谷はたいてい急!ほとんど崖!とてもじゃないが降りられない!
どなたか詳しい方に道を尋ねようと思うのですが、佳境の荒れ地には人影も見えず。あ!すみません、えっと、、、川に行きたいのですが?
そんな苦労の果て、やっと手にすることができました。中央アジアの鱒!
小さい、サイズ的には全くの期待外れ!しかしこのキルギスの美しい自然のなかで(移入されたものかもしれませんが)、野生の鱒と出会えたことに五体投地!
三日目、Suusamyrを下流へ100q程、良型の鱒が釣れるいうKokomeren 川、その支流を転戦。
元ソ連の一部、今でもロシアとの繋がり強い国であるため、ロシア語は皆さん堪能。しかし釣りに関する情報はアテにならないものばかり。
小さいけれど、美しい鱒。
そっと流れに返しました。
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中央アジアらしく肉は羊。ボルシチ風のシチュ−にしたり、プロフ(チャ−ハン)にしたり、お米とうまく合わせてもらえるのは僕ら中年の胃には助かります。
そんなこんなでキルギスの釣りも4日目、そろそろ結果を出さないことには、焦りも諦めに変わってしまいそうです。
村を出る前に一層念入りに聞き込み調査。『鱒?鱒なんてどこでも釣れるよ、そこの橋のとこでも釣れるでしょ?』なんて調子良いこという人にかぎって、自分では釣りしたことないんですけどね。
肉汁たっぷり詰まったマンティ。水餃子風に食べることも。
揚げパンはロシアのピロシキの影響か。インドのサモサに似たものも見られます。中央アジアのどまんなか、シルクロ−ドの国だけあって、食にもその足跡が随所に。
水温、水量とも良好。『ここで出ずしてどこで出る』というポイントでも、しかし反応は得られず。
ここ数年、現地人の間でも釣りは盛ん。乱獲がはびこおっているとも聞きました。が、これだけの規模の川で全く反応が得られないのはどうしたことか?
水は冷たく流れは急、まもなく雪が降りはじめる厳しい高山環境ですが、ポケットからは元気な鱒が次々に飛び出してきました。
これは中華圏の影響か、ラグマン。スパイスを効かせた焼きうどん。ス−プに入ったものもあります。
Chaek、さらにはKochkorの村に宿を移しながら村人に聞き込み、周囲の川を試釣してまわるも、結果は伴わず。
慰めは、素朴なキルギスの暮らしに触れる楽しみ。道端には据え付けられた大きな窯でパンを焼くお店。隣国、ウズベキスタンでも食べたナン。ポインタ−を当ててご覧下さい。みっちりとした食べ応え。
そりゃチビのシャボン玉だって上達しますって(-_-;)
Kyrgyz in Sept '18 - 2
ソビエト時代の影響、また東には中国と国境を接するこの国、食事はスラブやイスラム、そして中華圏のものが混ざり(クオリティはまちまちですが)バラエティを楽しめます。物価は驚きの安さ。家族でしっかり飲み食いして千円で足りるってのは旅行を気楽にしてくれます。
通貨はSom(ソム)。US$1=70som、1somは約1.6円でした。
どうですこの、Kokomeren 川の壮観。
夏一杯は氷河の雪代で濁るというこの川も、9月末の今は青々と澄んだ流れ。これで釣れないわけがない、んだけどなあ?