気難しく、僕らを悩ませ、しかし時に格別の時間をプレゼントしてくれた魚達。獲った魚、バラした魚、その一本一本が今となっては素晴らしい思い出です。
今回も、サポ−ト役をしっかり果たしてくれたAnatoly。この快適な宿と、彼の作る美味しい食事ぬきには、僕らのVarzuga釣行は成り立たなかったことでしょう。ありがとう。
僕にも、今回の釣り旅、そしてロシアでのサ−モンフィッシングを〆る、嬉しい一本が。
雲ひとつない空を映してか、青く輝く一本をキャッチ!
大物を挙げた三日目以降、ツキに見放されていたハマちゃん。ここに来てついにヒット、今度こそフックアップ!
陸路490qをMurmanskまでとって返し、青空のもと、モスクワへ戻る飛行機へ。

さらばコラ半島、これにてロシアでのサ−モンフィッシング、めでたく、卒業。




- 動画


- End
もう来ることはないであろうこの辺境の地。
温かみある聖堂、見慣れたその姿にも、惜別の時。
後日調べた、高級ロッジRoxtonsの釣獲記録。2019年はここ数年の不漁から平均レベルへ回帰し、Varzugaらしい釣りができたシ−ズンと呼べそうです。

絶対数では及ぶべくもありませんが、僕も自分なりに、納得の『有終の美』を飾ることができました。
5日前、到着時にはまだ冬の様相であったVarzugaの景色も、随分と緑に染まってきたようです。
5日目の釣り。村から上流、いつものポイントで黙々とキャスト。

大物は釣れませんでしたが、60、64pの二本を獲って、前日の鬱憤を晴らしました。
6日目、最終日。朝から太陽が燦々と照り、夏の気配すら感じられる暖かな朝です。
天気の変わり目ゆえか、この宵の夕焼けは格別の美しさ。正確にはこれは夕方ではなく、真夜中の空。夏至も近いこの時期、深夜12時を過ぎてもこれ以上暗くなることはありません。不思議な色彩と、耳に痛いほどの静寂。ついつい夜更かししてしまう、愛おしい時間。
水量は絶妙。僕らの前日にここを釣ったグル−プは20本近い大釣りをしたとの話!?大いに期待して釣ってみたのですが、僕、ハマちゃんとも仲良く一本ずつバラシ。以上。

そんなはずないんだけどなあ、、、
ま、この理不尽さが遡上魚釣りの宿命か。
お迎えの舟にはこんなかわいいクル−も。
村に戻り、舟を呼び、対岸の宿へと戻りました。
地の果てKusomeni村、三年前から一切動いた気配もないトラックは既に広場のオブジェと化しています。
4日目の釣り。

この日は一旦Varzugaを離れ、東へ30qほど離れたKitsaに場所を移しての釣り。

航空写真で見るKitsa、白海への流れ出し。海からすぐそこのポイントで、遡上したての魚を狙えるのも魅力です。
Fishy Trips
Varzuga in June '19 - 3
浜で拾った昆布を持ち帰り、Anatolyが海藻サラダの一品を追加してくれました。我々日本人ほどではありませんが、ロシア人も海藻を好んで食べます。内陸モスクワでもマリネにした海藻がス−パ−で売られているのを目にします。
さざなみ寄せる白海浜、砂はほどよく締まり、四駆ならここを走り抜けることができます。

心地よい寂寥感。
もう二度と来ることはあるまい・・・