Uさんのお話では以前はもっと水質が良かったとのこと。今後の回復次第では楽しい釣り場にもなりそうです。おつまみとしては不足なし、行き帰りの山道で対向車が来ないことを祈って!


- Back
ところがこいつらがなかなかのスレ者。ま、鏡のように凪いだ湖面、そうカンタンに騙されるはずもないか・・。

さんざん無視された果てに見つけた攻略の鍵は着水音。大きなフライをポチャン!と落としてみると、47cmのブルックがパクリ!それではとエッグを結んで強めに叩いてみると、何匹もの魚が寄ってくるじゃないですか!おそらく放流魚、昔の習性が残っているのでしょう。40upが竿を曲げてくれる分には文句も言いにくいですが。


オマケというと失礼ですが、この宿にはもうひとつ、面白い釣り場があります。Taurachh沿いの舗装路から東の山に折れこみ、砂利道を5kmほど登った所にある山上湖、Tauernkarseeがそれです。しかしこの5kmの砂利道!‘Leicht mit dem Auto erreichtbar(車でカンタンに行けます)'なんてパンフレットにあるので気楽にいってみると、かなりの急坂に加え道が狭い狭い!いつ対向車がくるかとヒヤヒヤしながら崖ップチを走らされる羽目に!

さて到着。面積4haというと野球場2、3個分(?)、広々とはいいませんが周りを取り巻く林や丘、その向こうにそびえる岩峰を眺めての雰囲気は文句なし。一方水中はいささか殺風景?透明度は抜群に高く、風のないこの午後、かなりの範囲を見通すことができますが、水生昆虫の気配は感じられません。魚、おるんかいな? ・・・と、沖目のほうでパシャリ!目の前をすーっと横切る影!おおっ、これはイケる!(←単純)
最後の日の朝は漁区の上限、Johanesfallまでハイキング。遊歩道を辿っていくと滝の内側に回りこみ、虹の掛かった不思議な世界を楽しむことができます。

今回多いに僕らを楽しませてくれたこの川と魚達、また機会があれば違う季節の違う表情を見に来てみたいと思います。
上流では少なかったニジマスの比率がこのあたりでは高く、激しいファイトで魅了してくれます。明らかに放流ものの魚ではありますが、それなりに環境適応している模様。油断してると魚を追って下流に走らされるなんてことも!

写真左はフォーム材で作った巨大アント#8にがっぷり出た47cm。
この辺りは風景という意味で趣に欠けるものの、魚はなかなか神経質。駆け引きの楽しさを十分に味わわせてくれました。

極小フライを流してもさんざん無視した魚に、冗談で巨大テレストリアルを投げてみるとガバッと食ってきたり、そうゆうのがフライフィッシングの、マッチザハッチだけでは説明しきれぬ不思議なところですよね?

こちらは#18のBivisibleに出た45cmの虹。3番ロッドの限界を試させてくれました!
下流の区間では大場所が多いことと、おそらく成魚放流が多いことから、40cm前後の個体が多くを占めました。

ブラウン、ブルックは何やら水中のものを食べている様子。ウェイトを巻き込んだニンフにもよく反応しました。
翌日。今度は宿から下、里川の区間を釣ってみることにしました。

眩い陽光に照らされてサラサラと流れる川。その中には、・・いるいる!体色は川底の色に似て見分けにくいのですが、川底に落ちる影は隠せません!

距離をとって、狙いを定め、キャスト!
朝方には8cとかなり低めだった水温は、昼過ぎには11cにまで上昇。これにつれてユスリカなどのハッチがおこり、元気なライズもそこかしこに。

石の裏にはメイフライのニンフが沢山(写真右上はヒラタ、下はマダラ)。小さいながら、滋養豊かな川です。
第一回目の釣行 - Sept. '03

この川を教えて下さったのは会社の先輩Uさん。僕と同じく広島の渓をホームグラウンドとしておられる方で、やはり山岳渓流系がお好みとのこと。そんな方のオススメとあれば期待しないわけにはいきません。'03年9月、水量が落ち着くベストシーズンのTaurachに出かけてみました。

まずは宿の上手、山岳渓流の区間を。苔むした斜面を下り、岩に腰掛けて仕掛けを準備。足元では澄み切った水がしぶきをあげて元気に流れます。葉のずいぶん減った秋の梢からこぼれおちる陽光に、魚たちの影が川底で揺らめきます。『これはまるで、日本の川・・・!?』 不思議な感覚に戸惑いながら、流れにフライを落とします。
が、なぜかしら反応が鈍い様子。ま、これだけ快晴で流れもフラットなら、それなりに勿体ぶってくれないことには面白くありません!あれこれ結び代え、やる気ありそうな魚の鼻先を叩いていくうち、ヒット!

おおお!?・・・でかいでかい!
瀬の中を右へ左へ、元気に暴れる魚に
3番ロッドはぎゅんぎゅんしなります。
落ち込みの脇から、反転流の中から、次から次へと魚は出てきます。もう十分、と思っても、すぐ上の開きに定位した魚の影を見ると、・・やめるわけにはいきません!そら、ポトリ。・・・ほら、パクリ。

ポイントは多く、その多くから魚が飛び出してくるため1km釣りあがるのにたっぷり5時間も。平均25cm、最大でも32cmと小ぶりながら、愉しい時間。
- Tauernkarsee
- Gasthof zur Post
 
このあたりの川幅は3〜6m程度。水量の落ち着くこの季節、水深は深いところでも1m弱。遡行に労することはありません。

ちいさなプールと落ち込みが繰り返す流れでは遠投の必要もなし。3番8.3ftの竿にリーダーティペットは竿一本強。頭上や岸にほどほどに障害物のあるなか、快適な釣りを楽しめました。

魚はどうやら純情そのもの。流れの底からすうーっ・・と浮かびあがってきたその影は、迷うそぶりもみせず、パクリ!

紅葉を映したかのように秋らしいよそおいの鱒が僕らを迎えてくれました。
Salzburgから南へ約50km、Steiermark州との境を南北に走るTauernの谷にこの川は流れます。釣宿、ZurPostの漁区はこの川の上流部、観光名所にもなっているJohannesfallの滝から始まる18km。山岳渓流の様相を見せる上半分に対し、この宿のあるUntertauernの村から下は牧場を潤す里川。一つの川にして趣の異なる表情と、多様な楽しみを演出してくれます。