部屋は調度品も上質で、品よくまとめられていました。夕食は村数件のレストランから一つを選び、各自で出かけるという面白い仕組み。僕らは広場のイタリアンに通ってしまいましたが。3泊4日、朝食と魚券がセットで270ユーロ。夕食はコース料理が15ユーロ程から選べます。

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リゾートを謳うだけのことはあって、宿は快適この上なく、特にドイツ最高峰、Zugspitzeを正面に望むスイートは最高の贅沢空間。夕陽に刻々と色をかえる大岩峰を仰ぎつつ、ちびちびとグラスを傾けるのは例えようもなく甘美な時間です。

三泊四日、朝夕食、二日間の魚券こみで250ユーロ。食事のクオリティも申し分なく、また泊まりたい宿のひとつです。

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Mohr Life Resort

うって変わってこちらはオーストリア北西端、ドイツとの国境の村、Lermoosにある宿です。最近改装されて名前を変えましたが、もともとはDrei Mohrenという名で釣り人にはよく知られた宿でした。

ドイツからはUlmで高速を降り、田舎道を南へ。道中にあるFuessenは、有名な白鳥城、Schloss Neu Schwansteinで知られる観光地。そこからオーストリアへは僅か30分、国境を越えるとLermoosの町はすぐそこです。
Hotel Post

オーストリアの最も南、イタリア、スロベニアと国境を接するKaernten州のそのまた南西端、Koetsch-achの村にこの宿はあります。ドイツ方面からはTauern山脈を抜け、Lienzの街を過ぎ、さらにもう一つ山を越えた向こう。実にイタリアとの国境まではあと15kmほどの場所。ここまでくると、言葉こそ一応ドイツ語が通じるものの、家々の壁の装飾や食べ物にもイタリアの影響が感じられ、また一味違う旅情をかきたててくれます。

この宿はGailflussをはじめ、総延長33kmに及ぶ幾つもの川と、まさにイタリア国境に位置する湖、Gruenseeを管理しており、ゲストはそれらどこへでも好きに出掛け釣りを楽しめます。

Gasthof Forelle

InnsbruckからA12を東に20分、ZellamZillerの標識でこれをおり、南へ30分。Mayrhofenの街を過ぎ間もなく、右手にLanersbachの標示がみえるはず。山間の道を20分程ゆくと、Lanersbach村に到着です。谷をさらに奥へ10kmほど入ったHintertux村と共に、万年氷河を利用したスキー客で賑わうリゾートにこの宿はあります。

この谷を流れるTuxbachの魚券を扱うのはGasthof Forelle。その名も‘鱒’という名の釣り宿。玄関の壁に描かれた絵が客を選びます?

料金は二食付き、一泊で40ユーロ。これに魚券の15ユーロ、ビールの2杯くらい追加しても一日60ユーロ。お安くて申し訳ないです・・。

部屋は清潔ですがやや古め、バルコニーの無い部屋はやや暗い印象でした。ゆっくり滞在される場合は予約時に、バルコニー付きを指定されることをお勧めします。
食事のクオリティはまあまあというところ。一方地元のビール、Zillertalは素晴らしい味わいでした。

ここでも秋祭りに遭遇しました。花飾りをかぶった牛が練り歩く、いかにもチロルらしいお祭りです。

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Grossglocknerをはじめとする数多くの名峰に囲まれたこの地域。釣りだけで帰ってしまうのは勿体無い話です。是非一日は山歩きに割き、EuropaPanoramawegを散策してみてください。

また、ホテルから谷をさらに奥へ、10分も歩くころには大岩壁がそそり立つ峡谷が見えてきます。岩壁には小さなトンネルが掘られ、木の手すりのついた遊歩道が整備され、眼下数十メートル下を轟きながら流れるDorferbachを眺めながらの絶景散歩を楽しめます。


3泊4日、朝のビュッフェとフルコースの夕食込みで250ユーロ。贅沢な思い出を買うには安い投資です!

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客室は広さ、清潔感、暖房や水まわり、全てにおいて文句なし!地下にはサウナ。釣りや山歩きの一日を終え、夜気に冷えた体に温もりがしみいります。料理のクオリティ、サービスも上々、秀逸な宿です!
Hotel Taurerwirt

MittersillからFel
bertauern山塊をトンネルで抜けると東チロル州。Matreiの村の教会の尖塔を右手に眺めつつIsel川の流れと共にHubenの村まで下ると左手にKals am Grossglocknerの表示が。これに従って山肌の九十九折を15kmほど登り、やがて緑の草原が見えてくれば、この地方のアルプス観光の拠点、Kalsの村はもうすぐです。

村には沢山の宿がありますが、谷を流れるKalsbachの魚券を管理しているのはHotel Taurerwirt。Kalsの村から谷をさらに奥へと進み、堂々たるBretterspitze、標高2884mの岩峰にいよいよ突き当たるという所にこの宿はあります。
日曜朝、村人総出でお祭りが始まりました。

楽隊が進み、空砲が空を轟かせ、村はずれのほこらの前まで十字架を掲げて行進。神父の詠唱が朝の澄んだ空気に響きます。収穫を感謝する秋祭りだそうです。


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宿の看板娘たち。

こいつらがまた人なつっこいのなんの。スリよってくるしヒザに乗ってくるし、ネコ好きのハートを存分に魅了してくれます。ああ、うっとり・・。
Gasthof Zur Post

Salzburgの街からA10を南へ30分少々。Radstadtでおりて下道をさらに南へしばらくいくとUntertauernの集落が左手に見えてきます。

Tauernの谷、その入り口に位置するこの村は、通りに数件の民宿と教会が並ぶだけのささやかなもの。美しい木造の校舎も、今では往時を偲ばせる静かな佇まいを見せるのみです。

3泊4日、朝のビュッフェとフルコースの夕食、魚券がセットで1人僅か140ユーロ!素朴に切り盛りしてる田舎の民宿という風情に好感が持てます。(卓球とビリヤードで遊べるのも気に入りました!)
釣りや山歩きのあと、最高に嬉しいのが地階のサウナとプール。一日のウェーディングで冷えた足にはたまりません!外には日光浴用のテラスもありバカンス気分を楽しめます。


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部屋は広く清潔。全ての部屋にバルコニーがつきホリデ−気分を盛り上げてくれます。

僕らのお気に入りは本館の二階、三階の南側の部屋。
雄大な山並みを眺めつつゆっくり夕涼み。素晴らしい贅沢です。
3泊4日、朝のビュッフェとフルコースの夕食、そしてこの宿の所有するHorlachbachでの魚券が二日分セットになって、1人210ユーロ。

ランチはついていませんが、朝各自でサンドイッチを作ってもOK。持ち出し用にと紙ぶくろまで用意してくれているのは嬉しい気遣いです。

ホテルは本館と、向かい合った別館に分かれ、建物はいずれもこの地方らしいかわいい作り。季節の花で彩られています。
Hotel Falknerhof

村と呼ぶことすら大げさに聞こえる、高原の小さくて素朴な集落、Niederthaiにこのホテルはあります。

インスブルックからなら小一時間の距離。Oetzの谷を南に走り、Umhausenの町で左折。山肌のつづらおりの道を15km、標高にして500m登ると到着!
Gasthof Braeurup

Salzburgの南西100kmほどの谷合、Mittersillの町の中心にある釣宿。ミュンヘンから約3時間、インスブルックからなら2時間程度のドライブです。料金は3泊4日、朝・夕食つき、2日間の釣りライセンス込みで1人約230ユーロ(一週間なら約500ユーロ)前後。昼食は歩いてすぐのところにある広場のカフェか、パンを買って川辺で食べるといいでしょう。


無数ともいえるほど多くの川と湖、四季折々の美。欧州フライフィッシングのメッカ、オーストリアには世界各地からやってくる釣り好きのため、沢山の釣り宿が用意されています。
ドイツと違い、オーストリアのライセンス制度はおおらか。川の管理者(多くの場合、釣り宿)が発行する日券さえあれば、国や州のライセンスは不要。遠方から訪れる身には有難い仕組みです。

まずはこの地域の観光振興のために釣り宿の情報を提供してくれるFischwasserというサイトをご覧ください。リクエストすれば30件ほどの宿と釣り場紹介を載せたパンフレットを無料で送付してもらえます。
とはいえ何日も過ごす旅先を選ぶのは迷うもの。僕らが行ってみた宿につき、コメントしておきます。
加えてこの宿の魅力は建物内に併設された立派な釣具店。宿の主人のMatthiasがその店主を兼ね、手広くやってる模様。

圧巻なのはフライセレクション。20番以下のミッジから、巨大なパイク用ストリーマーまで、数百種類のフライを販売しています。オーストリア製のフライタックルも並べられており、楽しいお店です。


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部屋はシンプルですが清潔で機能的。敢えて言うなら問題は目の前にある教会の朝の鐘。否応なく早起きさせられます!

この宿の歴史は古く、現在のオーナー、Gassnerさん一家の所有になったのは200年近くも昔、1823年!食堂脇のロビーには20世紀初頭に作られた古い竿やリールが陳列されており、必見!

この宿は近隣11本の川(総延長130km!)と6つの湖の漁権を持っており、ゲストは好きに出向き釣ってよいシステム。オ−ストリ−入門にお勧めの宿です。